クリエイティブ・カリキュラムとは?

子供をバイリンガルに育てるには?

子供をプリスクールに通わせる目的の中で、おそらく一番に来るのは自然と英語を身に着けてほしいということじゃないでしょうか?プリスクールの年齢は人間が言語を習得するのに最も有利な時期ですので、この時期まとまった時間英語で過ごすことはバイリンガルを目指すうえでとても有効です。

特に最近の研究では、0-3歳までの脳が爆発的に発達する時期に、言語習得における非常に大事な時期が訪れることがわかってきました。まだおなかの中にいる妊娠7か月くらいから胎児は外部の人の声を聞き始めます。また、ネイティブと同じようにその言語のすべての音が聞き分けられるようになるには生後6か月ごろまでにその言語を聞いて育たなければならないと言われています。それより後ではその音を認識する神経細胞は退化してしまっているため、たとえば日本人の場合LとRが聞き分けられなくなるようです。

多くの家庭が少しでも英語を聞く時間を増やすために、英語のCDやDVD、2か国語放送のアニメ等を利用していると思います。英語に触れる時間を増やすという意味で非常に便利な方法ですが、幼い子供の場合残念ながら音声や映像だけから英語を吸収する効率はそれほど高くないようです。なぜなら赤ちゃんは言葉を覚えるのに耳から聞くだけでなく、話している人の表情や口の動きを見て、目と耳から吸収するからです。また、DVD等では一方的に情報を流すだけで双方向の対話が無いため、子供の頭に入りにくいとも言われています。もっとも学習効率が高いのは赤ちゃんが意識を集中する親が英語で話しかけることですが、ネイティブの教師と直接対話できるという意味でプリスクールを利用することは効率が高いと考えられます。意識的に学習する大人と異なり、幼児の場合はいかに頭に入れるかが重要ですので、ただ単に英語を流すだけではダメなようです。

また、両親が日本語しか話さず、日本で生活している子供の場合、本当に英語をマスターしようと思ったら1日4時間のプリスクールにできれば週に3日は通いたいところです。ただ、そこまでプリスクールに時間を取れない場合はプリスクールとDVD等の映像教材を組み合わせて使用するというのが現実的な対応かと思います。また、子供は覚えるのも早いですがその分忘れるもの早いので、一度覚えた英語力を維持するにもそれなりの努力が必要です。

バイリンガルを育てるには親にもそれなりの苦労が伴いますが、子供の将来の可能性は間違いなく広がる事と思います。